筆者は、物心ついたときから朝食は食パンという育ち方を何十年もしてきました。しかも、スーパーマーケットで売っている大量生産のパンではなくベーカリーの食パンをずっと食してきました。 別に御飯が嫌いというわけではありません。むしろ、ご飯は大好きです。お酒とご飯とどちらを選ぶかと選択を迫られたら、間違いなくご飯を選びます。 神戸という地に育ち、最も早くベーカリーという文化が普及し、物心ついたときから家の近所にベーカリーがあるという環境によって与えられた必然の習慣なのかもしれません。

そんな食習慣を持っている筆者が、キャンプ場開設の地に移住を真剣に考え始めたとき、食に関して一番最初に問題と思ったのがベーカリーがそこにはないということです。確かに、工場で作られた大量生産タイプのパンは、近所の雑貨屋に少しおいてあるようだし、スーパーマーケットでも売っています。 しかし、一番近いスーパーマーケットでも車で30分ぐらい、ましてベーカリーともなれば一時間以上かけて広島市内に出向かないといけないのです。

朝食を御飯に変えれば解決することなのですが、何十年も続けてきた習慣をここで変えるのも、理由はよくわからないのですが嫌です。そこで、考え付いたのがホームベーカリーです。 そして、目指す味・食感はアンデルセンの長時間発酵ブレッドです。 なぜ、その味や食感を目指すのかといえば、単純に、現在メインに食している食パンがそれだからです。 どこに住んでもそれなりに身近に店が存在するベーカリーの中で一番美味しいと思えるのがこのアンデルセンの食パンなのです。 逆に言うとスーパーマーケットで売っている大量生産の食パンよりはかなり美味しい食パンをホームベーカリーで作るということを目指すことになります。

そして、ホームベーカリー購入から3カ月、ようやくその作り方が定まってきました。 もちろん、現在も細かい試行錯誤はしていますし、これからも続けていくと思います。 しかし、最初のころの試行錯誤はそれなりに大変でした。そこで、その顛末をまとめてみようとこのカテゴリの投稿をすることにしました。興味にある方はこの続きを読んでいただければと思います。