まきばの里はできるだけ手作りで創っていくことを方針(実はお金がない?)にしています。じゃあ、それなりに工具をそろえないといけないということで、手始めにどんな電動工具が適しているのか調べてみました。

始めは、インタネットでササッと調べて目星をつけホームセンターで実物を確かめればいいかなぐらいの考えでした。ところが、実際調べてみると素人の筆者にとって、その調査がそんなに簡単なものではないということが判明してきました。理由は次の2つです。

  • 同じ種類の工具で、一見スペックも似たような工具なのに値段にメーカーやシリーズの違いで2~3倍ぐらいの開きが普通にある。
  • 電動工具を日常生活空間の中にある店頭で見ることができるのはホームセンターになるが、実際、インターネットで検索される商品を見ようとすると、大型ホームセンターでも、品ぞろえが少なく、また、扱っているメーカーに偏りがある。

この二つのことがわかるまでに、あちこちのホームセンターに通って1カ月ほどかかりました。さらにインターネット検索やホームセンター通いをしているうちに、次のことがわかってきました。

  • 電動工具には大きく分けるとプロ用とDIY用があり、大型のホームセンターではDIY用を中心に品ぞろえしている。
  • プロ用は、耐久性が高く、また、工事における細かい使い分けに対応するため種類が非常に多い。このため、店頭でそれらの多くの商品を陳列することが難しく、プロ用の店でも、売れ筋の工具だけを陳列し、それ以外は注文して商品を取り寄せることが一般的である。
  • プロ用の工具を扱っている店は、一部の大型会員制店舗を除き、土木向けや大工向け、電気工事、などの領域専門店に細分化されている。または、建材卸のような材料を扱っている店が扱っていたり、林業のような大口利用者が販売しているようなケースもあり、販売ルートが細分化、複雑化している。

結局、上記3つのポイントを一言でいうと、プロ用の電動工具は、一般消費者が行くようなところには売っておらず、プロが頻繁に行く店で売っているということでした。当たり前といえば当たり前。でも、欲しいと思った物は、日ごろの生活の行動範囲でほぼそろって手に入るという便利な世の中になった今、昔の本来の商品の流通のあり方を忘れてしまっています。そことをおもいださせてくれた出来事でした。

とはいえ、欲しいのはプロ用の電動工具。そのようなプロご用達の店をどのように探せばよいのか、それが次の課題になりました。