「サイト自作1:ホームページはどのような運用・構築環境で作成(自作)するべきなのか?」の続きです。

本題に入る前に、前回の復讐を少し。

「運用環境には2種類あって・・・・、オールインワン型....」と述べたと思います。このオールインワン型は開発環境を含んでいます。なので、これから述べることには該当しません。オールインワン型ごとに固有の開発環境を持っていますのでオールインワン型を説明するときに、改めてその開発環境について述べたいと思います。

で、ここでは、WORDPRESS(CMSベース)の

開発環境に関して述べたいと思います。

ここからいよいよ本題です。

1.WORDPRESSのテーマ(テンプレート)とは

WORDPRESSにはテーマという概念があります。テーマはHTMLやCSSを詳しく知っている人であれば自分で作成することもできますが、通常は、誰かが用意したテーマを実現するテンプレートをWORDPRESSにインストールして使います。このテンプレートは多く分けて2つの入手方法があります。

一つは、wordpress開発環境のメニューのテーマを選んで表示されるテーマ(テンプレート)一覧から選択してインストールする方法です。もう一つは、これがWORDPRESSのテーマ(テンプレート)ですと言っているサイトからテンプレートをダウンロードし、それをワードプレスにアップロードしてインストールする方法です。

このように書くと、前者のほうがWORDPRESS公式テーマ的で、後者のほうは海賊版や野良版的なもののように見えますね。確かに、後者に関して海賊・野良版的なものもあるかもしれませんが、この二つの違いはWORDPRESSに対する考え方の違いから発生しているようです。

前者のWORDPRESSの中で選択できるテンプレートは、WORDPRESSに認められたものしかないようです。その分身元ははっきりしています。でも、テーマとしての機能性やデザイン性は総じて後者に比べて質素でかつ無料版が多いように思えます。換言すると、後者のWORDPRESSと直接関係ないサイトから入手するテンプレートのほうが、機能性やデザイン性に富んでいて有料版が多いように思えます。

これは、どうも、後述するプラグインなどのいろいろな部品とテーマを組み合わせてホームページで作られることをWORDPRESSが目指していることからきているようです(このことはネットの中の多くの意見の受け売りですが)。 したがって、プラグイン的な機能のかなりの部分をテンプレートの中に固定的に組み込んでしまっている高機能テンプレートをWORDPRESSは受け付けない傾向にあるようです。

確かに、低機能テンプレートと多くのプラグインのような部品を組み合わせれば、無限大?の構築可能性があるように思えますね。でも実際には、テンプレートとプラグイン、プラグインとプラグインの相性問題があり、どのような組み合わせでも使えるとは限りません。また、プラグインは一説によると4000ぐらいあるらしく、多すぎてどれを使ってよいかわかりません。

例えば、低コスト(無償のテンプレートと無償のプラグインを組み合わせ)で、かつ、自分の独特のホームページを作ろうと考えている人には、この方法が理想だと思います。しかし、プラグインやテーマ(テンプレート)の細かい仕様は結局のところ使ってみないとわかりません。このあたりに面白みを感じる人には最高の開発環境になるかもしれません。

方や高機能テーマ(テンンプレート)は、テンプレートだけで、ほとんどの機能が作られてしまっているので、そのテンプレートが用意している範囲でしかカスタマイズできません。しかし、その型にはめられている分、完成度が高く高機能です。したがって、アフェリエイター向けとか、クリエイター向け、飲食店向けとかの領域別に用意され、それが自分のホームページにピッタリであれば、有償であってもかえって安くつく可能性が高くなります。プラグインとは

 

2.プラグインとは

次にプラグインです。これはテーマと組み合わせて使います。テーマはデータの扱い方やデザインの大枠を決めるものですが、プラグインはもっと細かい機能をやデザインを実現するものです。特定のデータ表現を実現するもの、バックアップ等の運用を実現するもの、セキュリティを高めるもの、SEO対策するものなどです。例えば、あるテーマを利用してページの大枠のデザインは決定されているが、そのデザインされたぺージの中の特定の領域に、表を表したい、特殊な順序性でデータを並べて表示したい、といったときにプラグインを使います。

また、テーマとプラグインの中間に位置づくような特殊なプラグインがあります。それはレイアウトエディターとかビルダーとか言われる種類のプラグインです。テーマで実現されているレイアウトを簡単に作るプラグインです。これを使えば、HTMLやCSSでテーマを作る必要なく、もっと簡単にテーマ的なレイアウトを簡単に作ることができます。

これだけ書けば、このビルダー系プラグインを使うことが本命といわれるかもしれません。しかし、良いことの裏には悪いことが潜んでいるものです。それは、応答スピードが遅くなる、いわゆる、重たくなる、と表現される現象が起こることです。テーマやプラグインは、その機能性やデザイン性の求める実現された時の目標が明確なので、それに向けて無駄なくhtmlやCSSを機序映して作られます。しかし、プラグインはその目標が見えない中で使われるツールであるため、こんな使われ方もするあんな使われ方もするかもしれないということで、結果として使われなくても使われる可能性のある機能やデザインを実現するためのHTMLやCSSの記述が増えてしまいます。このビルダー系プラグインの応答速度比較しているホームページもありますので、一度参考に見られてみてはいかがでしょうか。

 

次回からは、ここまで書いた知識を前提に、どの環境を選ぶべきか、実際に筆者が行った調査の経緯をアップしていきます。

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